尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語の第24回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、管轄菩薩なし、依頼者なしのよしひろの会社の社長サポートという事実を知るということが自分にとっての使命だったと妙法菩薩は感じた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

「そのとおり!」と、見知らぬ男性が現れた。その男性はよしひろの会社のバッジがついたスーツを着ていた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

この世界には人間は入れないはずだが、と妙法菩薩が不審に思ったとたん、

奈秘菩薩奈秘菩薩

その男性はそこから姿を消した。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は理解に苦しんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

(一体なんなんだ。いきなりここへ人間がやってきたと思えば、すぐにいなくなり・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(おや待てよ、人間ならそんな芸当はできない。)

妙法菩薩妙法菩薩

(如来じゃあるまいし、これほどセキュリティーが厳しい天界の管理部に入れるはずもない。)

妙法菩薩妙法菩薩

如来じゃあるまいし・・・、

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩から独り言が漏れ出した。

妙法菩薩妙法菩薩

(おや? 今、自分はなんて言った? “如来じゃあるまいし”?)

妙法菩薩妙法菩薩

(つまりここへいきなりここへ現れたというのは、如来ってこと?つまりはあの人間の姿は実は如来?)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩は先ほどの男性の姿を思い浮かべていた。

社長社長

・・・

妙法菩薩妙法菩薩

(するとあの男性はもしかして・・・。あれがもし社長の姿だとしたら・・・。)

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩は確信した。

妙法菩薩妙法菩薩

(社長というのは、実は天成如来が変化した姿!?)

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は自分がなぜ管轄菩薩なし、依頼者なしである社長サポートという事実を知る使命をもったのか考え始めた。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙法菩薩妙法菩薩

(となるとそれを菩薩はとても管轄もできないので管轄菩薩は存在しない!?)

妙法菩薩妙法菩薩

(そして当然依頼者も如来自身しかできないが・・・、)

妙法菩薩妙法菩薩

(天界の仕組みで如来自身は認可以外アクションを起こせないので当然空白!?)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は次のことを確信した。

富美菩薩富美菩薩

「天成如来がこの状況下ではもはや手段を選ぶ猶予がないと判断した。」

美誉菩薩美誉菩薩

「そして如来として介入できるだけ介入を試みようとしていることだった。」

妙法菩薩妙法菩薩

(ということはすでにあの会社に天成如来が「社長」として入り込んでいる?)

妙法菩薩妙法菩薩

(となると、今までいきなり天成如来が会社内で鎮座していたのも理解はできる。)

妙法菩薩妙法菩薩

(ただ如来自身はだれかがお伺いを立ててくれないと何もできないため、それを天性菩薩がやっている!?)

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩の心の声は独り言に変わっていった。

妙法菩薩妙法菩薩

自分がやりたいことは例え時空が変わっても、他の菩薩でなく、自分しかわからないため・・・、

妙法菩薩妙法菩薩

並行時空をくぐってまで菩薩時代の自分を引っ張ってきている!?

妙法菩薩妙法菩薩

となると受理された社長のサポートには実は天性菩薩が担当している!?

妙法菩薩妙法菩薩

いや、それだと如来を菩薩がサポートしていることになってしまうので・・・、

妙法菩薩妙法菩薩

もはやサポート対象は存在せず・・・、

妙法菩薩妙法菩薩

天成如来自身が社長にウォークインして直接活動している!?

天性菩薩天性菩薩

そのとおり!

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩が振り返ると今度は天性菩薩だった。

天性菩薩天性菩薩

やっと全てを理解できたな。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

そうだ。実はみさとを救うつもりなのだ、天成如来様は。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

社長とウォークイン契約していたのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

社長自身はどうなるんですか?

天性菩薩天性菩薩

ウォークイン契約では、社長自身は昏睡状態になり、社長の肉体を完全に天成如来様に捧げるということになるのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

ではどうやって天成如来様は突然鎮座の形で表れるのですか?

天性菩薩天性菩薩

ウォークイン契約は複雑なのだ。よって一言ではくくることはできんが、天成如来様が鎮座の形をとった場合には、社長自身がしばらく覚醒する。

妙法菩薩妙法菩薩

では天成如来様が社長の体に入っている間の記憶はない状態で、天成如来様が認可のために社長の体を出られるときは、突然意識が戻るということですか?

天性菩薩天性菩薩

そうだ。

妙法菩薩妙法菩薩

でもそれでは困るじゃないですか?記憶に空白が生じて、突然覚醒しても、今自分は何をしていたのかがわからなくなるのでは・・・。

天性菩薩天性菩薩

そこは心配ない。天成如来様活動中は、その記憶を別の亜空間に同期で記録するのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

社長覚醒前に、天成如来様が亜空間からそれまでの活動中の記憶を転送し、その続きは社長自身が体験するように設定するのじゃ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

そうすることで社長自身の記憶の分断は避けることができ、通常の社長業務も滞りなくできるのじゃ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

はたから見ていると、天成如来様ウォークイン中の社長なのか、社長自身が覚醒中の社長なのかは全く区別がつかないようになっておる。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

しかしだな。今、かなりやっかいなことが起きている。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

そこで君の力が是非とも必要なんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

ところで、話がとんでしまうが、なぜ、物事を直接教えられるより、気付きが必要かわかるか?

妙法菩薩妙法菩薩

それは教えてもらうとあまり自分の身につかないからですか?

天性菩薩天性菩薩

それは言葉のあやだな。実際は自分でいろいろと気づくより、上からさっさと教えてもらったほうが効率はいいよ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

それに天界ではこう見えても効率を最優先しているんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

効率を最優先?上から教えてもらったほうが効率いい? そしてそれでも気付きが大切?いろいろと矛盾していませんか?

天性菩薩天性菩薩

いやしておらんよ。

妙法菩薩妙法菩薩

え?

天性菩薩天性菩薩

ここまできたからはっきりいうけど、いろいろなことを理解できていないまま、上から教えてもらうとする。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・はい。

天性菩薩天性菩薩

すると我々はどうしても「それは何故だろう」と無意識に考えるんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

しかし考えるための気づきのための要素もないと、気づきのための考える上での思考の検索の幅がどうしても広がってしまう。

妙法菩薩妙法菩薩

よくわかりませんが・・・。

天性菩薩天性菩薩

例えば、ネット検索で、キーワードを「家具」とするのと、「家具 オーダー お値打ち」とするのとでは検索結果の幅が違うであろう。それと同じなのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

思考の検索の幅が広がってしまった場合、我々の思考が傍受されないためのシステムがセキュリティ的に甘くなってしまうんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

そこを秩序外の者たちに突かれる。かえって危険になるのさ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

しかし気付きによってある程度気付きの要素が揃うと、上から新しい情報が伝達された時に、余分な検索を行わなくて済むんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

よってセキュリティ的にも安全、秩序外の者にふいを突かれることはないんだ。

妙法菩薩妙法菩薩

今の私は天成如来様、天性菩薩様の活動に必要な存在ということなのですね。それははっきりわかりました。そのうえで・・・。

妙法菩薩妙法菩薩

サポート活動の際、気付きの要素をある程度取り揃えていかないと、私が天界上層部からせっかく教えていただいた情報を理解できずに新たに意識検索に入ってしまう・・・。

妙法菩薩妙法菩薩

そうなったときに検索の幅が広がってしまい、セキュリティが甘くなってしまう・・・。

妙法菩薩妙法菩薩

そこを突かれて、私だけでなく、かえって天成如来様、天性菩薩様をも危険な目に合わせてしまうということなのですね。

天性菩薩天性菩薩

そのとおりだ。そこまでわかるようになったのなら次を話そう。本来資料整理に当たるはずだった童子たちは今どうしているかわかるか?

妙法菩薩妙法菩薩

いえ見当もつきませんが。

天性菩薩天性菩薩

童子たちは今、よしひろの会社の指定の病院に張り付いている。ある特別任務のためにだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

一方会社では社長自ら陣頭指揮をとってシステム企画室に優秀な人材を投入することになっている。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

その優秀な人材とは全て童子たちが人間として変化(へんげ)しているのだ。今はそこまで話す。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

これからいろいろと大変なことが起こるが、どうか我らと同じくサポートを成功させてくれ。

秘富菩薩秘富菩薩

天界から妙法菩薩に元のポジション、つまりよしひろのサポートに戻るよう通達があった。

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩はよしひろのひもを天性菩薩から渡され、天性菩薩に代わって握ることでよしひろのサポートを再開した。

美誉菩薩美誉菩薩

しばらくすると部長がとんできた。

部長部長

社長がこれから招集をかけるそうだ。

よしひろよしひろ

部長、どうかしたんですか?

部長部長

システム企画室についてだが、とにかく急いで社長のところへ集まってくれ!

誉惟菩薩誉惟菩薩

集まった社員を前に社長はシステム企画室の人員体制を発表した。

惟夢菩薩惟夢菩薩

システム企画室は現在よしひろとみさとの2人体制であるが・・・、

秘富菩薩秘富菩薩

それでは業務が回らないとのことでアウトソーシングとして十数人ほど人員を投入するという。

富美菩薩富美菩薩

この人員投入に関しては社長の強い意向であり、創設した企画室内のことなので、他のシステム部の社員にとっては蚊帳の外であった。

美誉菩薩美誉菩薩

よって他の社員の誰からも不満が出ることはなかった。

次回へ続く