尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語の第25回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、よしひろの会社の社長が天成如来のウォークインだったということに妙法菩薩はたどり着いた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

天成如来にとって天性菩薩は並行時空上での過去の自分自身であり、その自分自身を使って認可によるサポートを試みていた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

天性菩薩は妙法菩薩に今後たちはだかる大きな難題を切り抜けるべく協力をお願いした。

奈秘菩薩奈秘菩薩

一方よしひろの会社内では社長(天性如来のウォークイン)がシステム企画室の人員体制を発表していた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

システム企画室へアウトソーシングとして十数人ほど人員を投入する計画であった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

その投入される人員とは天界からの童子たちが人間に変化(へんげ)したものであった。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩はよしひろのサポート再開には何の不安もなかった。

妙法菩薩妙法菩薩

(自分が不在の間、天性菩薩が代わってよしひろをサポートしてくれていたんだ。)

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は自分が心配するほどよしひろに、今後も心境は悪い方には変化しないと信じていた。

妙法菩薩妙法菩薩

(自分のサポート再開後に、よしひろがその後会社を辞める方向にいったとしても、天界に対しては問題にはならないさ。)

妙法菩薩妙法菩薩

(自分の不在時に天性菩薩の考えでいろいろとサポートした結果、その流れになっただけだからさ。)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩はとりあえずよしひろのサポートにあたりながら、今後よしひろの周りはどんな展開になるだろうと観察することにした。

誉惟菩薩誉惟菩薩

よしひろは、前ほど深刻に悩んでいる様子は見られなかった。

惟夢菩薩惟夢菩薩

むしろ企画室室長として任務を遂行する気概が見られた。

妙法菩薩妙法菩薩

(さすがは天性菩薩のサポートだ。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は感服した。

富美菩薩富美菩薩

もっとも、みさとのよしひろに対するアクションは以前と全く変わらなかった。

美誉菩薩美誉菩薩

それに対するよしひろのリアクションも同じだった。

誉惟菩薩誉惟菩薩

しかしその後のよしひろの心境には前ほど迷いというものがないことが見受けらえた。

惟夢菩薩惟夢菩薩

そうこうしているうちに社長がやってきて新しい人員十数名を紹介した。

秘富菩薩秘富菩薩

DB担当、
ネットワーク担当、
インフラ担当、

富美菩薩富美菩薩

Webコンテンツ担当、
Webマーケティング担当、

美誉菩薩美誉菩薩

プログラム設計担当、
コーディング担当、
企画担当

誉惟菩薩誉惟菩薩

いろいろな担当部門のチーフ及びその配下のメンバーだった。

惟夢菩薩惟夢菩薩

統括は基本よしひろだが、よしひろ不在でも業務が回るように、外部の人間ではあるが、チーフを取りまとめる副室長が新たに赴任することになった。

秘富菩薩秘富菩薩

頼もしい人たちがやってきたもんだと妙法菩薩は感心した。

富美菩薩富美菩薩

これでいろいろな人がいるため、みさとはもはやよしひろ1人にハラスメントを行うことは薄まるだろうと妙法菩薩は思った。

美誉菩薩美誉菩薩

ところがである!

誉惟菩薩誉惟菩薩

その翌日からみさとのよしひろへの嫌がらせがエスカレートしてきたのである。

惟夢菩薩惟夢菩薩

よしひろはトイレに駆け込む時が多くなった。

秘富菩薩秘富菩薩

よしひろ不在時でもそのときには副室長がとりまとめをしたため、業務が回っていくのでとりあえず部署単位では問題は起こらなかった。

富美菩薩富美菩薩

そうこうするうちにとうとう、よしひろが体の不調を会社に訴え出した。

美誉菩薩美誉菩薩

その機会を待っていたのか、病院へ健康診断を受けるよう会社からよしひろに通達がなされた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

よしひろはとりあえずその日は定時で退勤した。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩もここでサポートができなくなるので、明日の予約処理だけを行い、よしひろから離れた。

秘富菩薩秘富菩薩

よしひろは帰宅途中いろいろと考えた。

よしひろよしひろ

(健康診断か・・・)

よしひろよしひろ

(部長の話の通りになったな・・・)

よしひろよしひろ

(だが、何が何でも病院へ行くことは拒否するぞ。)

よしひろよしひろ

(とはいえそのまま自宅にいれば身柄拘束されるのは確実かもな・・・。)

よしひろよしひろ

(もしこのプロジェクトが国家がらみであるのなら・・・)

よしひろよしひろ

(どんな手段で俺の身柄が拘束されるのかはさっぱり見当がつかんなあ。)

富美菩薩富美菩薩

よしひろは、さてどうしたらよいものかと考えながら歩いていた。

美誉菩薩美誉菩薩

よしひろが自宅近くの通り道に差し掛かると、救急車が止まっていた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

救急車のそばにうずくまっている人がおり、その隣で救急隊員が困った様相をかもし出していた。

惟夢菩薩惟夢菩薩

よしひろが何気なく通りすぎようとすると・・・

秘富菩薩秘富菩薩

救急隊員が頼み込んできた。

富美菩薩富美菩薩

「すみません。少しだけ助けていただけませんか?」

美誉菩薩美誉菩薩

「私が車内の救命器具を運び出すまで、この人を見ていて下さいませんか?」

誉惟菩薩誉惟菩薩

よしひろとしても困っている人は見過ごせないタイプであった。

よしひろよしひろ

わかりました。

惟夢菩薩惟夢菩薩

よしひろは快諾し、うずくまっている人にすぐさま聞いた。

よしひろよしひろ

大丈夫ですか?どうかなさいましたか?

秘富菩薩秘富菩薩

するとうずくまった人が小声で何かを訴えていた。

富美菩薩富美菩薩

よく聞こえないので、よしひろが自分の耳をその人の口元に傾けたその瞬間・・・

美誉菩薩美誉菩薩

「おりゃああ!」

誉惟菩薩誉惟菩薩

とそのうずくまっていたはずの人がよしひろを持ち上げて、救急車の中へ放り込んだ。

惟夢菩薩惟夢菩薩

すぐさまドアが閉められ、救急車が出発した。

よしひろよしひろ

出してくれ!!

秘富菩薩秘富菩薩

よしひろはそう叫んでドアを叩こうとしたが、すぐに催眠スプレーがかけられ、意識を失ってしまった。

次回へ続く