尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第8回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、社長秘書が、社長の院長宛のメールのCCに部長がなかったことを指摘してきた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

それがその場に居合わせた部長に知られることとなった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

部長は自分の知らないところで社長と院長とのやりとりがあったということに憤慨した。

奈秘菩薩奈秘菩薩

社長からすれば一切身に覚えのないことだったが、部長は裏切られた思いをそのまま、社長への捨て台詞に変えてその場を去った。

社長社長

(ほんとに何もわかんないんだよ!助けてくれよ!)

夢奈菩薩夢奈菩薩

社長はそのまましゃがみこんでしまった。

秘富菩薩秘富菩薩

社長秘書「社長、大丈夫ですか?」

富美菩薩富美菩薩

社長秘書が戻ってきて、うずくまっている社長に声をかけた。

美誉菩薩美誉菩薩

社長秘書「部長は・・・?」

社長社長

すまんが一体何が起きているんだ?
何故彼はあんなに激怒したんだ?

誉惟菩薩誉惟菩薩

社長秘書「社長、何を今さらおっしゃっているんですか?部長を裏切ったのは社長じゃないですか!」

社長社長

院長宛のメールって一体どういうことだ?俺が何を院長とやりあったと言うんだ?

惟夢菩薩惟夢菩薩

社長秘書「社長、私はただ社長の指示で全て動いているだけで、メールの件もそうですし、一つ一つ社長に確認をとってやっていますから・・・。」

秘富菩薩秘富菩薩

社長秘書「社長にそのように言われても非常に困るんですけど・・・。」

社長社長

すまんが、本当のことを教えてくれ!院長へのメールってどういうことだ?

社長社長

誰の意思でやったかということをここで問いただしているんじゃないんだ!

社長社長

俺がやっていたのならそれでいい、とにかく今まで起きたことを教えてくれんか?

富美菩薩富美菩薩

社長秘書「社長、もしかして御自身のおやりになったことをお忘れに・・・?」

社長社長

俺にはその記憶がないんだ。本当なんだ、だから俺がやったということでいいんで、今までの事の成り行きを報告してくれんか。

美誉菩薩美誉菩薩

社長秘書「そこまでおっしゃるのでしたら・・・。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

社長秘書は今まで起きたことを全て話した。

惟夢菩薩惟夢菩薩

社長秘書の話では、よしひろが出社しなくなった時期から、社長は何故か頻繁に院長と連絡を取り合うようになったという。

秘富菩薩秘富菩薩

しかしある時突然、院長からの連絡を拒否するようになったという。メールの場合は返信せず、電話の場合は居留守を使ったという。

富美菩薩富美菩薩

あまりに社長が院長に応じないため、院長は部長にいろいろと尋ねるようになったという。

美誉菩薩美誉菩薩

社長秘書は今までの社長と院長とのやりとりを全て部長にも共有していたが、今回のメールの件で社長に直接確認する必要があったため、今に至ったという。

社長社長

社長はそれらのことを全て事実として受け入れることを社長秘書に約束した。
その上で社長と院長とのやりとりに関しては全て記憶がとんでいることをも打ち明けた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

社長秘書としては社長のそのような話はそのまま受け入れるわけにはいかなかったが、恐らく何か他に大きな意図があるものと思い、表向きは承知する旨を伝えた。

惟夢菩薩惟夢菩薩

社長のわけのわからない弁明は、盗聴器等が仕掛けられていた場合に備えての芝居かもしれない、と社長秘書は解釈した。

秘富菩薩秘富菩薩

一方、社長は社長秘書が話したことの全てが自分の記憶にないことゆえ、むしろ社長以外の全ての人間がどこか裏でつながっていて社長自身を陥れようとしているのかもしれないと疑うようになった。

次回へ続く