尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第13回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、天界からの依頼作業を終えてホーム時空に帰ったはずの妙峰如来が菩薩預かりの担当になったとして、妙法菩薩の前に現れた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙峰如来は、妙法菩薩が担当では心もとないということで勝手にこの時空へ来たのだった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩はよしひろの救出妨害になるのではと疑い始めたが・・・、

奈秘菩薩奈秘菩薩

むしろその逆であり、妙法菩薩がそのまま天成如来の痕跡を解読することは危険と知らしめたのであった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

そのまま解読に入った途端、行者の結界コードをなぞることになり妙法菩薩自身が天界に捕捉されるとのことであった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

本来は妙峰如来がこの時空へ入ってくることは、この時空上の天界への干渉となるため、すぐに察知されてしまうが・・・、

夢奈菩薩夢奈菩薩

それは本来の天界での話であり、今の天界では妙峰如来の対処レベルでも、察知されないとのことであった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

行者の結界が強くなったとして、妙峰如来は妙法菩薩にここから逃げるよう促し、妙峰如来は身代わりの人形を真言を唱えながら備え付けた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩が会議室へ出た後、人形に無数の赤いタスキが掛けられ、そのまま床下へ人形は連れ去られてしまった。

秘富菩薩秘富菩薩

ここは天界の妙法菩薩の持ち前の作業場である。

妙法菩薩妙法菩薩

(先程は一体なにが起きたのだろう・・・。)

富美菩薩富美菩薩

そこへ天界の童子が妙法菩薩のそばへきた。

美誉菩薩美誉菩薩

天界の童子「妙法菩薩様、今よろしいですか?」

妙法菩薩妙法菩薩

なにか?

誉惟菩薩誉惟菩薩

天界の童子「わしじゃ。」

妙法菩薩妙法菩薩

え?

妙峰如来妙峰如来

わしじゃ。

妙法菩薩妙法菩薩

妙峰如来様!

妙峰如来妙峰如来

静かに!そのまま何事もなかったように聞き流すのじゃ、よいな!

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

今、そなたの身代わりが連れ去られた。

妙峰如来妙峰如来

もしそなたがあのまま痕跡の解読に入ろうものなら、そなたが同じ目にあうところだった。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

今から言うことをよく聞くのじゃ。相槌(あいづち)は不要じゃ!

妙峰如来妙峰如来

これから行者集団がそちを訪ねに来る。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

その前に必ず、この印を組むのだ。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙峰如来はそう言うと、妙法菩薩の前で印を組んで見せた。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は妙峰如来の組んだとおり印を組んだ。

妙峰如来妙峰如来

そうだ、その形でよい。その状態で行者集団と応対するのだ。

妙峰如来妙峰如来

どのようなことがあっても途中で印を解いてはならんぞ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

行者集団がそなたを訪ねに来る前にそなたの前に鳥を飛ばす。

妙峰如来妙峰如来

それは行者集団が来る前の合図だ。何が行者集団かはそちの目では判断ができぬからだ。そしてすぐに印を組むのだ!

妙峰如来妙峰如来

行者集団が去った後、しばらくして再びそなたの前に鳥を飛ばす。

妙峰如来妙峰如来

もちろんその鳥は他の者には映らない。印を解いても良い、とのわしからの合図だ!

妙峰如来妙峰如来

必ず鳥が現れるまで印を解いてはならぬぞ!

富美菩薩富美菩薩

妙峰如来はそう伝えるとまた天界の童子の姿に戻った。

美誉菩薩美誉菩薩

天界の童子「それでは妙法菩薩様、よろしくお願いいたします。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

そう言って天界の童子は立ち去った。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は状況がよくわからなかったが、とにかく妙峰如来から教わった印だけは忘れてはならないと繰り返し印を結ぶ練習をしていた。

秘富菩薩秘富菩薩

しばらくして妙法菩薩の前に1羽の鳥が舞ってきた。

富美菩薩富美菩薩

すかさず妙法菩薩は印を組んだ。

美誉菩薩美誉菩薩

しばらくすると、何人かの菩薩の姿をした集団がやってきた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

その姿は菩薩が発する光とは思えないほどの神々しい光を放っていた。

惟夢菩薩惟夢菩薩

菩薩の中の1人が妙法菩薩に話しかけた。

秘富菩薩秘富菩薩

菩薩その1「そこの童子よ。」

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩はあっけにとられていたが、反射的に応答した。

妙法菩薩妙法菩薩

はい、なんでございますか?

美誉菩薩美誉菩薩

菩薩その1「そこは妙法菩薩殿の鎮座場所じゃ!」

誉惟菩薩誉惟菩薩

菩薩その2「なにゆえ、そちのようなものがそこにおるのじゃ?」

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は悟った。

妙法菩薩妙法菩薩

(この菩薩の姿をした集団こそ、妙峰如来の言っていた行者集団であり・・・、)

妙法菩薩妙法菩薩

(印を組むことで、自分の姿を童子の姿として隠すことができるのだと。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩からは思わぬ受けごたえが出てきた。

妙法菩薩妙法菩薩

妙法菩薩様はこの私に、お戻りになるまで、妙法菩薩様の代わりにここで待機せよとおっしゃいました。

富美菩薩富美菩薩

菩薩その3「妙法菩薩殿はここへは戻られんのじゃ。」

妙法菩薩妙法菩薩

それはどのようなことでございますか?

美誉菩薩美誉菩薩

菩薩その4「妙法菩薩殿は天界に対する咎人(とがにん)として捕らわれたのだ。」

妙法菩薩妙法菩薩

それでは妙法菩薩様は一体どこへ連れて行かれたのですか?

誉惟菩薩誉惟菩薩

菩薩その5妙法菩薩はな!みさとの体内に封印されたんだよ!

惟夢菩薩惟夢菩薩

菩薩その1こら、そんなことを口外するな!

秘富菩薩秘富菩薩

菩薩その2お前、口が軽すぎるぞ!

富美菩薩富美菩薩

菩薩その5「こんなこと大したことはないさ!」

美誉菩薩美誉菩薩

菩薩その5「こんな童子なんて、あとで活殺の呪文を唱えて息吹を頭上にかければ、今話したことは全て忘れてしまうさ!」

誉惟菩薩誉惟菩薩

菩薩その3「活殺の呪文を唱えると、他の記憶まで犠牲にしてしまうぞ。これは天界に対してまずいのではないのか?」

惟夢菩薩惟夢菩薩

菩薩その5「大丈夫さ、童子の記憶がぐちゃぐちゃになったら、それこそこの童子もお咎めありとして、妙法菩薩と一緒にみさとの中に放り込んでしまえばいいさ。」

秘富菩薩秘富菩薩

菩薩その4「何だかこの童子が哀れだなあ・・・。」

富美菩薩富美菩薩

菩薩その5「大切なことは妙法菩薩を確実にみさとの中に処理することだ。」

美誉菩薩美誉菩薩

菩薩たちは妙法菩薩のそばに近づき、活殺の呪文を唱え始めた。

妙法菩薩妙法菩薩

(ううっ!何だこの圧力は!!)

妙法菩薩妙法菩薩

(印を組んだ手が痺れてる・・・!)

妙法菩薩妙法菩薩

(このままでは印が解ける・・・!)

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩の印が解けてしまうのが秒読みに入ったところで・・・。

惟夢菩薩惟夢菩薩

菩薩その1おい!唱えすぎだ!もういいだろう!

秘富菩薩秘富菩薩

菩薩その5「へへへ・・・、ちょっとやりすぎたかな?なんだこの童子、精気をとられたような表情をしておるぞ。」

富美菩薩富美菩薩

菩薩その2「仕事が山程あるんだ、息吹をさっさとかけて、次へ行くぞ!」

美誉菩薩美誉菩薩

息吹をかけられた瞬間、さらなる圧力で妙法菩薩の印が解けたかのように感じた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩の手は完全に痺れていたので、解けていたかどうかは手の感触ではわからなかった。

妙法菩薩妙法菩薩

(助かった。印は結ばれたままだった。)

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は印が結ばれたままであるのを確認して安堵した。

妙法菩薩妙法菩薩

(後は鳥が現れるのを待つだけだな。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は印を解いていいという合図の鳥が現れるのを待った。

次回へ続く