尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第14回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、天界の自分の持ち前の作業場へ帰った妙法菩薩のところへ、天界の童子に扮した妙峰如来がやってきた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙峰如来は妙法菩薩に対して、これから行者集団がやってくること、そしてそれに対処すべく印を組むことを教えた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

行者集団は実は菩薩の姿をしており、妙峰如来の手ほどきなしでは、妙法菩薩だけでは何も対処できないところであった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

行者集団は妙法菩薩に対して、何故妙法菩薩の鎮座場所にいるのかを問いただしてきた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩は印を組んでいたため行者集団からは天界の童子にしか映らなかったのだ。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙法菩薩はその場に応じた受け答えができたために、自分自身が連れ去られたことになっていることを知った。

夢奈菩薩夢奈菩薩

しかもその場所はみさとの体内ということだった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

行者集団は秘密を知った相手には活殺の呪文を唱えて息吹を吹きかけるという、相手の記憶を消し去る術を妙法菩薩に仕掛けた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

活殺の呪文は妙法菩薩の印を組んだ手が痺れ、印が解けるほどの圧力をもっていたが、妙法菩薩は何とか持ちこたえた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

行者集団は立ち去った後、妙法菩薩は印を解いてもいい合図の鳥が現れるのを待っていた。

妙法菩薩妙法菩薩

(後は妙峰如来様の言われた通りの鳥が現れるのを待つだけだな・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

しかし合図の鳥はなかなか現れなかった。

富美菩薩富美菩薩

かなりの時間が経過した。

妙法菩薩妙法菩薩

(なかなか鳥が現れないな、もしかしたら既に現れたけれども、私が見落としたのかもしれないのか・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

そのとき天界の童子が現れた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

天界の童子「もう印は解いてもよいのだぞ。」

妙法菩薩妙法菩薩

(あれ?妙峰如来様?合図の鳥はどうしたのだろうか?)

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は迷いに迷った。天界の童子に扮した妙峰如来が直接、印を解いてもいい合図に来たのか・・・。では何故合図の鳥を飛ばさないのか・・・。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は天界の童子に扮したと思われる妙峰如来が合図の鳥のことを話しだすのを少し待つことにした。

富美菩薩富美菩薩

天界の童子「印は解いてもよいのだぞ・・・、あれ?どうしたじゃ?」

美誉菩薩美誉菩薩

菩薩その1「おい、やめとけ!こいつは本物の童子だぞ!」

誉惟菩薩誉惟菩薩

天界の童子「そっかぁ・・・、やはり先程の活殺の呪文で意識が朦朧としているだけかあ・・・。」

惟夢菩薩惟夢菩薩

菩薩その1「前のあの菩薩のようなパターンではないようだな。」

妙法菩薩妙法菩薩

(そうか、行者集団は再度ここへ戻ってきていたのか・・・。危ないところだった。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩はもう少しで印を解く衝動にかられるところだった。

妙法菩薩妙法菩薩

(この童子は恐らく行者が扮している姿だったのか・・・。うっかり妙峰如来様と間違えるところだった。)

富美菩薩富美菩薩

天界の童子「あの菩薩はあそこで印を解いてくれたために、捕捉が楽だったなあ・・・。」

美誉菩薩美誉菩薩

菩薩その2「おい!本当に行くぞ、次の仕事にかからないと間に合わないぞ!」

誉惟菩薩誉惟菩薩

しばらくして物音1つしない静寂な空間が続いた。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は、もう迷うことはなかった。やはり鳥が飛ぶということこそ、印を解いていいという確実な合図だと悟ったからだ。

秘富菩薩秘富菩薩

しばらくして妙法菩薩にはっきりとわかるように目の前を大きい鳥が舞い始めた。

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は静かに印を解いた。

妙峰如来妙峰如来

よくぞこらえてくれたな。

妙法菩薩妙法菩薩

妙峰如来様!

妙峰如来妙峰如来

あのとき、行者集団が扮した童子に囁かれて、そなたが印を解いてしまったらどうなることかと心配しておった。

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩はあらためて妙峰如来のはからいの深さに感じ入ったのであった。

次回へ続く