尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第19回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では妙法菩薩は、みさとの姿を思い浮かべることで、みさとの頭上にミニチュアの姿で立っている状態からみさとの体内に入っていった。

妙法菩薩妙法菩薩

(あれ? こ、これは一体どういうことだ?)

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙法菩薩にとって人の体内に封印されるのは初めてのことだったが、体内空間が自分が想像していたのとは全く異なっていた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

人の体内は当然真っ暗で狭くて自由がない場所と思っていたのだが、目の前に広がったのは、何ら日常生活空間と変わらない光景だった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

そこには空があり、大地があり、道があり、店があり、多くの人々で賑わっていた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

ここがみさとの体内と言われなければ、どこか他のサポート場所と思わざるを得なかった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙法菩薩は天成如来に会うべく、天成如来の姿を思い浮かべようとしたが、それは何故かかなわなかった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

仕方なく自分自身でこの空間を歩いて天成如来を探すことにした。

奈秘菩薩奈秘菩薩

そうしているうちにある光景を見て妙法菩薩は固まってしまった。

妙法菩薩妙法菩薩

(これは一体どういうことだ!!)

秘富菩薩秘富菩薩

そこには天性菩薩が鎮座していた。

妙法菩薩妙法菩薩

(天性菩薩様がどうしてここへ・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(確か妙峰如来様の話では、天性菩薩様は御自身のホーム時空へ帰っていかれたはずだが・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(もしや天性菩薩様はこの私と同じように、よしひろ救出を考えておられて、天成如来様を探し求められていたのでは・・・。)

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は鎮座している天性菩薩のそばに思わずかけつけた。

妙法菩薩妙法菩薩

(いや待て、今この私は結界真言を唱え続けているのだ。)

妙法菩薩妙法菩薩

(うかつに天性菩薩様に話しかけるわけにはいかない。)

妙法菩薩妙法菩薩

(しかしそうなると・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

天性菩薩の視線が妙法菩薩の方へ移った。

妙法菩薩妙法菩薩

(しまった、もしここで天性菩薩様から何か問いかけられたら、私はそのまま何も答えずにこの場を去らねばならんのか・・・。)

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩が躊躇している間にも天性菩薩の視線は妙法菩薩の方へ向いていたのだった。

妙法菩薩妙法菩薩

(自身の保身をとるか、それとも天性菩薩様との今までの関係をとるか・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(あれ?)

妙法菩薩妙法菩薩

(天性菩薩様の視線がそのままゆっくりと横へ移った。)

妙法菩薩妙法菩薩

(あれ、今度はまた私の方へ視線が戻った。)

惟夢菩薩惟夢菩薩

天性菩薩は妙法菩薩の存在に気づいていないようだった。

妙法菩薩妙法菩薩

(そうか、私の姿が映っていないんだな?)

妙法菩薩妙法菩薩

(私は結界真言を唱え続けている。つまり私の姿は封印された状態でしか映っていないのだ・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は天性菩薩の様子を伺おうとその場にとどまることにした。

富美菩薩富美菩薩

かなりの時が経過したが・・・。

美誉菩薩美誉菩薩

天性菩薩は視線こそ動きがあるが、体自体は微動だにしなかったのである。

妙法菩薩妙法菩薩

(天性菩薩様が微動だにしない・・・。これは一体どういうことだ?)

妙法菩薩妙法菩薩

(もしかして・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(天性菩薩様も封印されている!?)

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩は、天性菩薩が封印されていると悟った。

妙法菩薩妙法菩薩

(確かにここは風景こそ、日常生活空間だが、みさとの体内だからな・・・。)

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩は天性菩薩のことも気になったが、まずは天成如来を探しにその場を離れた。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩にとって幸いなのは、今こうして歩いている自分の体が誰にもわからないことだった。そのため自由にあちこち歩き回ることができそうだった。

富美菩薩富美菩薩

しばらくすると人だかりができているところに妙法菩薩は出くわした。

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩は何事だろうと、その人だかりのそばに行ってみた。

誉惟菩薩誉惟菩薩

すると妙法菩薩に驚くべき光景が入ってきた。

妙法菩薩妙法菩薩

(こ、これは!)

次回へ続く