尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第20回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、妙法菩薩がみさとの体内に移動したときに、天性菩薩が鎮座している姿に出くわした。

奈秘菩薩奈秘菩薩

しかし天性菩薩は何らかの理由で封印されているようだった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩は天成菩薩のことが気になりながらも、天成如来を探しにその場を離れた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

しばらくすると人だかりに出くわした。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩は何事だろうと、そばに近寄ったとたん、驚くべき光景が入ってきた。

妙法菩薩妙法菩薩

(こ、これは!)

秘富菩薩秘富菩薩

そこにあったのは、あらたに封印された菩薩の姿とそれを管理する大勢の役人たちの姿だった。

富美菩薩富美菩薩

そしてそれはまぎれもなく、妙法菩薩自身の姿であった。

妙法菩薩妙法菩薩

(私は今こうして結界真言を唱え続けている。)

妙法菩薩妙法菩薩

(もし私がここで結界真言を唱え続けることに失敗したら、このような姿の中に私の意識がありつづけるということなのか・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

大勢の役人たちは、封印した菩薩の周囲を厳重に見張っているようだった。

妙法菩薩妙法菩薩

(これだけ大勢いると、仮に自力で封印が解けたところですぐに捕まってしまうだけだな。)

妙法菩薩妙法菩薩

(それに外部からの救援もほぼ不可能だ。)

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩はしばらく封印されている自分の姿を見つめていた。

妙法菩薩妙法菩薩

(幸い、この私の姿は役人にも映っていないようだ。)

妙法菩薩妙法菩薩

(ん?何か私の体に文字がかかれているぞ?)

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩が封印されている自分の姿をよく見ると何やら文字がびっしり書かれていた。

妙法菩薩妙法菩薩

(以前、どこかで聞いたことがある。封印する際に体に封印用の真言を決められた位置に決められた角度で決められた文字体でびっしり書くといったことを・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(この封印を特には一文字ずつ、息吹でほぐしながら封印を解く真言を唱えながら、所定の方法で消し去らねばならないことを・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(しかし封印を解くための文字の多さ、そして封印されている身の周囲の役人の多さ、いろいろと考えると封印を特には現実問題としてほぼ不可能であるということを・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は、それ以上観察しても仕方ないとして、その場を離れたそのとき・・・、

妙法菩薩妙法菩薩

(いや、待てよ。もしかして・・・。)

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は急いで、天性菩薩が鎮座していた場所に戻った。

美誉菩薩美誉菩薩

まさかとは思いながらも妙法菩薩は天性菩薩の体を凝視した。

妙法菩薩妙法菩薩

(やはり、そうだったのか・・・。)

誉惟菩薩誉惟菩薩

天性菩薩の体には、非常に細かい字で封印の真言らしき文字が無数に書かれていたのであった。

惟夢菩薩惟夢菩薩

しかも救援者にわかりにくいように、封印の文字はかなりの薄墨で書かれていた。

妙法菩薩妙法菩薩

(天性菩薩様も封印されていたのか・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩はいたたまれなくなって、みさとの体外へ出た。

富美菩薩富美菩薩

みさとの頭上にたったミニチュアの妙法菩薩はすぐに妙峰如来の姿を思い浮かべた。

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩の思念する妙峰如来のそばにホールが現れたので、妙峰如来の手招きを待たずして、妙法菩薩はそのホールの中に飛び込んだ。

誉惟菩薩誉惟菩薩

そして人形生還の術をかけられる前に妙峰如来と話した場所に移動した。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙峰如来の姿はそこにはなく、代わりに妙峰如来が借り受けている天界の童子の姿があった。

妙法菩薩妙法菩薩

(妙峰如来様ウォークイン中の合図の鳥はどうかな?)

秘富菩薩秘富菩薩

しかし鳥はいつまで経っても現れなかった。

富美菩薩富美菩薩

そこで妙法菩薩はもう一度みさとを思念して、みさとの頭上にミニチュアの姿で戻り、再度妙峰如来を思念した。

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩の思念の中の妙峰如来が、ホールの中へ手招きするのを待っていたのだ。

誉惟菩薩誉惟菩薩

しかしそれもどれだけ待っても妙法菩薩が思い浮かべる妙峰如来は手招きをしなかった。

妙法菩薩妙法菩薩

(妙峰如来様のところへ会いに行けない?いや、いくら何でもそれはないだろう。)

惟夢菩薩惟夢菩薩

しかし今度は妙峰如来の思念すらできなくなってしまった。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩が天成如来を思念できなくなったのと同様、妙峰如来の思念すらできなくなってしまったのである。

妙法菩薩妙法菩薩

(これは万事休すということなのか・・・。)

次回へ続く