尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第21回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、妙法菩薩は封印された自分自身とそれを管理する大勢の役人に出くわした。

奈秘菩薩奈秘菩薩

もちろん妙法菩薩は結界真言を唱え続けているため、封印された自分自身を見ている姿は役人たちには映らなかった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

封印された状態に加えて大勢の役人の監視下では、仮に自力で封印が解けたり、外部から救援が来ても救出はほぼ不可能だ。

奈秘菩薩奈秘菩薩

封印された妙法菩薩の体には、封印用の真言が書かれているようだった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩は封印されている自分自身を後にして、鎮座している天性菩薩の元に戻った。

奈秘菩薩奈秘菩薩

天性菩薩の体にも封印用の真言が書かれていることが確認された。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩はとりあえず妙峰如来の元へ戻ろうとしたが、何故か妙峰如来と会話できるまでには至らなかった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

いったん、みさとの頭上に戻り、再度試みたが、ついには妙峰如来の姿さえも思念できなくなってしまった。

妙法菩薩妙法菩薩

(これは万事休すということなのか・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(このまま妙峰如来様の元へ帰ることができなければ、今の封印中の身から元の状態に戻るための相談すらもできなくなってしまう。)

妙法菩薩妙法菩薩

(私が外部連絡を取れるのは唯一、妙峰如来様が借り受けている童子の体内だけなのだ。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は何度もみさとの頭上から妙峰如来の思念を試みた。

富美菩薩富美菩薩

しかし一向に事態は打開しなかった。

妙法菩薩妙法菩薩

(このまま同じことを何度も試みても仕方あるまい・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩は今できることは何かと冷静に考えた。

妙法菩薩妙法菩薩

(今できることとは・・・。私はみさとの中だ。今、できることといえば、みさとの体内の天成如来様を探し出すことだ。)

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩は再度みさとの体内に戻り、天成如来を探し続けることにした。

惟夢菩薩惟夢菩薩

封印されている天性菩薩や自分自身のそばを通り過ぎ、道のつらなる方へ歩いていった。

妙法菩薩妙法菩薩

(この結界真言を唱え続けている限り、私はいつか妙峰如来様とコンタクトできるチャンスがあるのだ。今はたまたま妙峰如来様の都合がつかなかったに過ぎない。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩はさらに道を進んでいった。

妙法菩薩妙法菩薩

(うすうす感じていたことだが、道を先に進むにつれて、人の数が減ってきているようだ。)

妙法菩薩妙法菩薩

(それに空の色も暗くなってきている。)

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は一抹の不安を感じた。

妙法菩薩妙法菩薩

(もしこのまま進んで、暗闇になったら照明はどうするのか・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩の予感は的中した。

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩が前に進むに連れて加速度的に空の色が暗くなっていった。

妙法菩薩妙法菩薩

(この空の色は場所に応じて変わっていくのか・・・?)

妙法菩薩妙法菩薩

(それとも外の世界と同様に朝、昼、夜があるのか、それともそれらの複雑な組み合わせか・・・?)

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩が試しに道を引き返すとそれに伴い空の色は明るく戻ってきた。

妙法菩薩妙法菩薩

(そうか、空の色は場所によって異なるだけなのだな・・・。)

妙法菩薩妙法菩薩

(しかしそれだと空が明るい場所しか活動できなくなるな。何か明かりを灯すものを持たない限り・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩がこの場所を明るくするのに必要な照明を考えていた途端・・・。

妙法菩薩妙法菩薩

(あれ?何だこれは?)

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩の目の前にちょうど妙法菩薩が考えていた照明器具が出現したのである。

妙法菩薩妙法菩薩

(もしかして、結界真言を唱えることで意識だけで活動しているこの私の状態では・・・、)

妙法菩薩妙法菩薩

(何でも必要なものは出揃うということなのか・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩はこの先、空が真っ暗になろうとも活動できることを確信した。

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩はそのまま先へ道を進んだ。

惟夢菩薩惟夢菩薩

辺りはだんだん人気がなくなり、とうとう道以外何も見えなくなった。

妙法菩薩妙法菩薩

(これこそ、人の体内といった感じだなあ・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩に少し余裕が出てきた。結界真言さえ唱え続ければ、必要なものは全て手に入るからだ。

富美菩薩富美菩薩

しばらく道を進めると、そこには寂れたお堂があった。

妙法菩薩妙法菩薩

(お堂・・・、もしかしてこの中に天成如来様が封印された形で鎮座しているのでは・・・?)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩はそのお堂に向かって歩いていった。もちろん漆黒の空間のため、用意された照明器具で足元を照らしながらである。

誉惟菩薩誉惟菩薩

お堂の周辺は特に守衛がいる気配もなく、また門が閉まっている様子もなかった。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩はそのままお堂の中に入っていった。

秘富菩薩秘富菩薩

辺りは真っ暗なためよくわからないが、何かが祀られているようだった。

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は照明器具をその祀られているものに照らし合わせた。そのとき・・・、

妙法菩薩妙法菩薩

(こっ!これはっ!!)

美誉菩薩美誉菩薩

あまりの衝撃に妙法菩薩はしゃがみこんでしまった。

次回へ続く