尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第28回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、よしひろやみさと救出断念を促された妙法菩薩はそれに応じることなく、その場を立ち去ろうとした。

奈秘菩薩奈秘菩薩

その妙法菩薩に対して妙峰如来は印の組み方を授けた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

表向きは封印中とされる妙法菩薩にとって、印を組むことで姿を変え、本当の姿を隠すものだった。

妙峰如来妙峰如来

万が一妙法菩薩のそのままの姿が見られたら、封印されていることにカラクリがあるとしてみさとの体内に徹底的に調査が入るはずだ。

天性菩薩天性菩薩

そうなると身代わり人形が徹底的に調べられるということですね。場合によっては私の身代わり人形も調査の対象になりかねないと・・・。

妙峰如来妙峰如来

それだけではないぞ。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙法菩薩は、みさとの体内に調査が入った場合、天成如来にも影響が出かねないことを打ち明けた。

天性菩薩天性菩薩

それはどういうことですか?

妙峰如来妙峰如来

はっきり言おう。天成如来殿は封印されている。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙峰如来は天性菩薩に対し、次のことを話した。

奈秘菩薩奈秘菩薩

如来は時空を超越し、本来封印しようがないが、それは法体で活動するときである。

夢奈菩薩夢奈菩薩

菩薩連携などを通して人間救済に当たる時は、法体のままでは動けず如体で活動する。

妙峰如来妙峰如来

この如体はある程度の法力があれば封印することができるのだ。

天性菩薩天性菩薩

そうしますと、天成如来様の如体がみさとの体の中に封印されているということですか?

妙峰如来妙峰如来

そうだ。いや、今は「そうだ」と返答しておこう。

天性菩薩天性菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

それゆえ妙法菩薩の姿は何としても隠さねばならんのだ。

天性菩薩天性菩薩

私や妙法菩薩が表向きとはいえ封印の状態はいつまで続くのでしょうか?

妙峰如来妙峰如来

封印に終わりはない。

天性菩薩天性菩薩

そうしますと、妙法菩薩は今後何かあるたびに印を組み続けねばならないのでしょうか?

妙峰如来妙峰如来

印にも限りがある。

妙峰如来妙峰如来

いわば水道の蛇口と同じだ。水源に限りがあれば、蛇口から出る水にも限りがあるのと同様、印を組む事による変化(へんげ)にも限りがあるのだ。

天性菩薩天性菩薩

そうしますといずれ、妙法菩薩は変化(へんげ)すらできなくなってしまうということですか?

妙峰如来妙峰如来

それはない。

天性菩薩天性菩薩

どういうことですか?

妙峰如来妙峰如来

それはわしが封印そのものをなかったことにするからだ。ゆえにその後は変化(へんげ)の必要もなくなるのだ。

天性菩薩天性菩薩

封印をなかったことにするとは・・・?

天性菩薩天性菩薩

あれ?
妙峰如来様は・・・?

秘富菩薩秘富菩薩

既に妙峰如来の姿はそこになかった。

富美菩薩富美菩薩

天性菩薩は一人になった。

天性菩薩天性菩薩

(封印そのものをなかったことにする?)

天性菩薩天性菩薩

(身代わり人形が封印されているがそれすらも引き上げるということか・・・?)

天性菩薩天性菩薩

封印そのものをなかったことにするということは、身代わり人形そのものを奪還するということか・・・。

美誉菩薩美誉菩薩

「それは少し違うな。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

天性菩薩がその声に振り向いたとたん、

天性菩薩天性菩薩

あ、貴方様は!!

次回へ続く