尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第31回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
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菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、行者集団の本部にて、トップと組織のメンバーのやりとりが行われていた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

行者集団のトップは、「宗主様」と呼ばれておるがそれは呼び名であり、未だその姿や形を見たものは誰もいなかった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

宗主と話ができるのは、一部の上層部の役員行者に限られていた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

宗主とのやりとりは、特殊な素材を焚くことで現れる巨大な炎から地響きの形態を伴って降りてくる声と会話することであった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者から宗主に対して、妙峰如来のみさとの体内とリンクする結界領域への関与が報告された。

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者4「妙峰如来が我々の結界領域をそれごと何か他の亜空間に差し替えようとしております。」

夢奈菩薩夢奈菩薩

宗主「それはかなりまずいことになった。」

奈秘菩薩奈秘菩薩

さらに妙峰如来からは、関与をやめる条件としてよしひろとみさとの封印を解き、さらに肉体を返上することが挙げられていた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

本来ならば飲むことができない条件だが、相手が妙峰如来ゆえに宗主は仕方なく飲むということだった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

追加の条件も突きつけられていたが、相手が妙峰如来がゆえに、宗主にとっては想定内とのことだった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

宗主「それで追加の条件とは何じゃ?」

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者5「天成如来の如体封印を解く事と、天性菩薩、妙法菩薩の2菩薩の封印を解く事という内容でございます。」

夢奈菩薩夢奈菩薩

宗主は亜空間そのものを奪われるよりは、はるかに損失が少ないとして、その条件を飲むことにした。

奈秘菩薩奈秘菩薩

宗主との話を終え、役員行者の間で妙峰如来について語られた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者1「こたび宗主様はあっさりと条件を飲まれたものだなあ。」

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者5「相手が妙峰如来だからな。」

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者2「妙峰如来というのはそんなに厄介な相手なのか?」

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者5「ああ、宗主様ですら手こずる相手だそうだ。」

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者たちに戦慄が襲った。

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「天守密教のことは知っているな?」

富美菩薩富美菩薩

役員行者1「ああ、宗主様の師匠と言われる天守様が率いておられる教えだな。」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者2「話として聞いただけだが、天守様という御方には数多くの弟子がおられたが、宗主様が一番かわいがられたそうだ。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者3「その話は聞いたことがある。しかも数多くの兄弟子を差し置いて、いろいろな法力を直伝されたそうだな。」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者4「その天守様というのは今はどうしておられるのだ?」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「今はみさとの体内だ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者1、2、3、4「な、なんだってぇ!!」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者1「それは封印されたとでもいうのか?」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者2「どうもそうらしい。」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者3「そもそもどうしてそのようなことに・・・、それに封印は一体誰によって・・・?」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「封印したのは妙峰如来だ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者5「どうも天守密教の方々が、妙峰如来直轄の空間に入り込んできたらしい。」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「天守密教側としては、ただの調査のためだったというが、妙峰如来がそれを許す代わりに天守密教直轄の5空間の自由な出入を要求したそうだ。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者2「それで天守密教はそれに応じたのか?」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者5「当然応じなかった。そもそも空間に入られたぐらいでそのような要求をしてくるものなど、今まではなかったからな。」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者1「それに対して妙峰如来はどう出たのだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者5「調査に入った天守密教側の行者及びその側近全てを連れ去ったそうだ。」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「当然、天守密教側では、天守様の号令で弟子の方々の密教集団が連合組織となって、妙峰如来の直轄空間そのものをリンク元の親空間から切り離して封印した。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者3「それが昔、宗主様のおっしゃっていた、天守様一大大掃除のことだったのか。」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者2「それで妙峰如来とはどうなったのだ?」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「天守様率いる連合組織と妙峰如来との間でドンパチがなされたそうだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者5「一見、連合組織の圧勝のようだった。そしていざ勝利の祝杯をあげんとして、天守様主催の祝賀会でのことだが・・・、」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「参加者全員が集まった後に、ステージ仕掛けで天守様が登場するのだが・・・。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者5「・・・」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者2、3「天守様の登場が、どうしたのだ?」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「登場したのが、天守様ではなく、妙峰如来だったのだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者1、2、3、4「なんということ!!」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「妙峰如来から、自分の直轄の空間が封印されようとしたこと、そして空間の代わりに天守様自身を封印対象にさせてもらったことを告げてきたのだ。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者2「待て!直轄の空間が封印されようとした、ということは封印されなかったのか?」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者5「一度は封印されたらしい。しかし妙峰如来の封印返しの術で、天守様自身が封印されてしまったのだ。」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者3「その封印返しの術というのは一体どういうものだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者5「そこまではわからない。しかしその祝賀会がいつの間にか、妙峰如来主催の祝賀会となってしまい、そこにいる行者たちは、妙峰如来に従うか、あるいは対峙するかの選択を迫られたそうだ。」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者1「それで妙峰如来に従う選択をした者はおったのか?」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者5「いや、全員が妙峰如来に対峙することになったのだ。それにそこには天守様の弟子の方々もみえてな、師匠の敵として戦うことを誓ったそうだ。」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者2「それに対して妙峰如来はどうしたのだ?」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「高らかに笑い飛ばしたそうだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者1、2、3、4「・・・」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「当然、天守様の高弟はじめ、弟子たち及び、各々の弟子が治める組織の行者全員が、ありとあらゆる法力の限りを尽くして、妙峰如来に向かっていった。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者1、2、3、4「・・・」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者5「しかしいかなる法力も、妙峰如来の前で非力だった。それよりもその法力がかえって悲劇を生んだのだ。」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「法力返しの術なのかわからんが、天守密教側が放った術は全て自分たちにかかってしまったのだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者1、2、3、4「・・・」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「結果、天守密教とその配下の集団は崩壊したのだ。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者3「しかし宗主様は無事ではないか?」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者5「宗主様はそのとき祝賀会に出席されなかったのだ。天守様の直々の命にてある大役に従事されていたからだ。」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「宗主様が大役を済ませて祝賀会に遅れて参加されたときには、そこには妙峰如来だけが鎮座し、宗主様に対して自分に協力するか、対峙するかを迫ったのだ。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者2、4「宗主様はどう返事されたのだ?」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「もちろん妙峰如来に対して全力で法力で対峙したのだ。しかし、気づいた時には、妙峰如来の手のひらで寝転がった状態だったのだ。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者5「そして妙峰如来によって静かにみさとの体内に封印されたのだ。」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者1、2、3、4「・・・」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者5「しばらくして、封印中の宗主様を一時的に解き放ち、再度自分に協力するかを尋ねた。」

富美菩薩富美菩薩

役員行者1、2、3、4「そのとき宗主様はどう返事されたのだ?」

美誉菩薩美誉菩薩

役員行者5「そのときは妙峰如来に喜んで協力すると返事をしたそうだ。」

誉惟菩薩誉惟菩薩

役員行者3「それはまたどうしてなのだ?」

惟夢菩薩惟夢菩薩

役員行者5「我々の封印がかかっていたからだ。さらに対峙し続ければ、我々の本部空間そのものを封印するとまで迫ったのだ。」

秘富菩薩秘富菩薩

役員行者1、2、3、4「・・・」

富美菩薩富美菩薩

役員行者5「宗主様は今もみさとの体内に封印中なのだが、妙峰如来が、自分に対峙しないという宗主様の誓いに免じて、あのような形で炎体(えんたい)でのみ発声できるようにしたのだ。」

次回へ続く