尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第32回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、役員行者の間で妙峰如来についてさらに語られていた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

宗主の師匠である天守率いる天守密教と妙峰如来が対峙していたことについてであった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙峰如来直轄の空間に天守密教が調査に入ったことが対立のきっかけだった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙峰如来が調査に入られたことを許すための条件は天守密教にとって許しがたいものであり、ドンパチに至ったのである。

夢奈菩薩夢奈菩薩

一見、天守密教側の圧勝であり、天守主催の祝賀会が開かれたが、天守の代わりに登場したのは妙峰如来だった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

実は天守は妙峰如来によって封印されていたのだ。そしてその祝賀会では妙峰如来の味方になるか敵になるかの決断が出席者たちに迫まられた。しかし出席者は全員対峙することを選択したのであった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

行者全員で法力の限りを尽くして戦ったが、それらは全て自分たちの方へ返されてしまい、天守密教側は崩壊したのであった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

宗主は、祝賀会に遅れて参加したときに事の次第を初めて知った。宗主も対峙することを選択し、妙峰如来に全力で立ち向かったが、全く歯が立たず、みさとの体内に封印されてしまった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者5「しばらくして、封印中の宗主様を一時的に解き放ち、再度自分に協力するかを尋ねた。」

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者1、2、3、4「そのとき宗主様はどう返事されたのだ?」

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者5「そのときは妙峰如来に喜んで協力すると返事をしたそうだ。」

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者3「それはまたどうしてなのだ?」

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者5「我々の封印がかかっていたからだ。さらに対峙し続ければ、我々の本部空間そのものを封印するとまで迫ったのだ。」

奈秘菩薩奈秘菩薩

役員行者1、2、3、4「・・・」

夢奈菩薩夢奈菩薩

役員行者5「宗主様は今もみさとの体内に封印中なのだが、妙峰如来が、自分に対峙しないという宗主様の誓いに免じて、あのような形で炎体(えんたい)でのみ発声できるようにしたのだ。」

秘富菩薩秘富菩薩

他の役員行者には返す言葉がなかった。

富美菩薩富美菩薩

宗主が炎の姿でのみ声をかけられるのは、あまりにも次元が高い存在のため、役員行者のいる次元に降りてこられないと教えられてきたからであった。

美誉菩薩美誉菩薩

しかし宗主はみさとの中に封印されていた。しかもそれは妙峰如来による封印であり、かろうじて炎の姿でのみ声を出すわずかな自由の結果であったのだ。

誉惟菩薩誉惟菩薩

所変わって、ここはよしひろの会社周辺である。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩がかつの自分の役目を懐かしく思いながら、自分が天界のサポート時代に出入りしていた場所を遠くから眺めていた。

妙法菩薩妙法菩薩

(ここからよしひろのサポートに当たっていたのだなあ。)

妙法菩薩妙法菩薩

(よしひろは今頃どうしているのかなあ・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

そこへ何者かの声がした。

富美菩薩富美菩薩

「妙法菩薩様、そこで何をされているのですか?」

妙法菩薩妙法菩薩

(し、しまった!姿を隠すための印を組むのを忘れていた!)

妙法菩薩妙法菩薩

(それにしてもどうして、鳥が飛ばなかったのかなあ。)

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩は、万が一自分の姿がみられそうになったときに、印を組む合図と鳴る鳥が現れなかったことを不思議に思った。

誉惟菩薩誉惟菩薩

「妙法菩薩様!」

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩が振り返ると天界の関係者のようだった。妙法菩薩は覚悟を決めた。

妙法菩薩妙法菩薩

(これまでか・・・。自分がこのような自由な身であることがバレてしまっては・・・。)

秘富菩薩秘富菩薩

天界の童子「どうか天界へお戻りください。お乗り物をそこに用意しております。」

妙法菩薩妙法菩薩

その乗り物に乗ればよいのだな。もうどうにでもなるがよい!

富美菩薩富美菩薩

天界の童子「何をおっしゃっておられますか?顔色が悪いですが、どうかなされたのですか?」

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

美誉菩薩美誉菩薩

天界の童子「天界では天成如来様がお待ちです。」

妙法菩薩妙法菩薩

一体どういうことだ?

誉惟菩薩誉惟菩薩

天界の童子「さきほどから、口にされることがよく理解できませんが、どうかなされたのですか?」

妙法菩薩妙法菩薩

1つ聞く。私は帰界後、どうなるのだ?

惟夢菩薩惟夢菩薩

天界の童子「どうなるかとおっしゃいますと?まあ、次の菩薩管轄のサポートの打ち合わせになりますが・・・。」

妙法菩薩妙法菩薩

菩薩管轄のサポート?

秘富菩薩秘富菩薩

天界の童子「その前に天成如来様がお話したいとお待ちです。」

妙法菩薩妙法菩薩

天成如来様?

妙法菩薩妙法菩薩

天成如来様は天界におられるのか?

富美菩薩富美菩薩

天界の童子「申し訳ないですが、先程から妙法菩薩様のおっしゃることが理解できかねますが、何か特殊な事情でもお抱えになっていたのでしょうか?」

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩はとにかく帰界して状況を確かめることにした。

誉惟菩薩誉惟菩薩

ここは天界である。妙法菩薩が天界の童子の用意した乗り物で到着したところである。

惟夢菩薩惟夢菩薩

童子1「おかえりなさいませ、妙法菩薩様!」

秘富菩薩秘富菩薩

童子2「おかえりなさいませ、妙法菩薩様!」

富美菩薩富美菩薩

童子3「天成如来様がお待ちです。さ、こちらへ。」

妙法菩薩妙法菩薩

(もしかしてこれは罠かもしれない。天界は私が封印の身でありながら身代わり人形によってこうして自由にしていることに対する処理をどこかで行うつもりなのか・・・。)

美誉菩薩美誉菩薩

しかし妙法菩薩にはこれ以上何も為すすべもなく、そのまま流れに従うより他はなかった。

誉惟菩薩誉惟菩薩

会議室に案内された妙法菩薩が中に入ると・・・、

天成如来天成如来

妙法菩薩、元気にしておったか?

妙法菩薩妙法菩薩

天成如来様!どうしてここへ?

天性菩薩天性菩薩

驚いたか?妙法菩薩!

妙法菩薩妙法菩薩

天性菩薩様!これは一体どういうことですか?

妙法菩薩妙法菩薩

姿を隠すための印はどうなったのですか?

妙法菩薩妙法菩薩

それに身代わり人形は・・・?

天成如来天成如来

封印そのものが最初からなかったことになったのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

驚くのも無理はないだろう。妙峰如来様が全てうまくやってくださったのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

妙峰如来様が・・・。

天性菩薩天性菩薩

実際どのように動かれたのかはわからん、しかしもう身代わり人形も封印そのものの事実も存在しないのだ。

天性菩薩天性菩薩

ゆえに天界でも天成如来様は今まで通り、お忙しい身であらせられるのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

よしひろとみさとは・・・。

天性菩薩天性菩薩

みさとは今までどおりシステム企画室にいる。だが、もう中身は今までと全く異なる。

妙法菩薩妙法菩薩

封印された意識が肉体に戻されたのですね。

天性菩薩天性菩薩

そうだ。よしひろの方は一般の健康診断を終えたという状況でこれから会社に戻る。

妙法菩薩妙法菩薩

よしひろも今までが封印された状態であって、今のよしひろは全く異なるということですね?

天性菩薩天性菩薩

驚くなよ!今のよしひろは・・・、お前も見れば腰を抜かすぞ!

天性菩薩天性菩薩

さあ、よしひろとみさとのサポートによしひろの会社まで行くぞ!

妙法菩薩妙法菩薩

この後、菩薩管轄サポートの打ち合わせがあると伺っていたのですが・・・。

天性菩薩天性菩薩

ああ、そちらの方は大丈夫だ。とにかくよしひろの会社まで急ぐぞ!

天性菩薩天性菩薩

天界公認の通行手続きは全て済んでおる。

惟夢菩薩惟夢菩薩

天性菩薩と妙法菩薩はよしひろの会社へ向かった。

次回へ続く