尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語2の第34回(最終回)をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回、妙法菩薩と天性菩薩はよしひろの会社のシステム企画室の中で話を交わしていた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

そこでは社長やみさと、そしてよしひろが会社での日常生活をくり広げていた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

社長のメンタル的な問題も、よしひろとみさととの関係も、すでにそこには存在しなかった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

妙法菩薩はあらためて妙峰如来の力に感じ入ったのであった。

天性菩薩天性菩薩

さて、これからが問題なのだ。

夢奈菩薩夢奈菩薩

天性菩薩は妙法菩薩に引き続きよしひろとみさとの2人を庇護下に持っていくよう勧めた。

天性菩薩天性菩薩

早い話、よしひろとみさとをお前がサポートできるようにして、お前のために人間界で働けるようにするのだ。

奈秘菩薩奈秘菩薩

しかし妙法菩薩は、納得しなかった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩にとって、今の2人は自由になった身であり、これ以上のサポートは、2人の人生に介入することであり、望むところではなかったのである。

奈秘菩薩奈秘菩薩

天性菩薩は妙法菩薩が引き続きサポートしないことはむしろ2人を危険にさらすことだと忠告した。

夢奈菩薩夢奈菩薩

それでも妙法菩薩は納得できず、今度は2人の守護の霊に引き渡すべきだと訴えた。

妙法菩薩妙法菩薩

2人への介入を避けるためには、よしひろやみさとの守護の霊たちの所へお返しするのが筋かと。

天性菩薩天性菩薩

何を寝ぼけたことを言っておる!

天性菩薩天性菩薩

よしひろやみさとの守護の霊たちは、事実上瓦解しておるのだぞ?

奈秘菩薩奈秘菩薩

天性菩薩は、2人の守護の霊たちが実は献体の契約を結んでしまったことを打ち明けた。

天性菩薩天性菩薩

すなわち守護の霊たちに引き渡してしまうと、そのまま契約を結んだ相手のところへ渡ってしまうのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

契約を結んだ先はどのような相手なのですか?

夢奈菩薩夢奈菩薩

天性菩薩は、妙峰如来様が妙法菩薩のわがままを飲んで2人を奪還した相手であることを伝えた。

天性菩薩天性菩薩

妙峰如来様にお前のわがままを飲んでいただいた以上、最後までそのわがままを突き通せ!

奈秘菩薩奈秘菩薩

天性菩薩は、2人を妙法菩薩個人で引き取るように言った。

天性菩薩天性菩薩

そうでなければお前はみさととよしひろの救出を途中であきらめたことになる。

妙法菩薩妙法菩薩

私がみさととよしひろの救出を途中であきらめた・・・。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩は自分がやろうとしていたことが何かが少しわかり始めたようだった。

奈秘菩薩奈秘菩薩

天性菩薩は、守護の霊が以前契約していたサポートのやり方が、「霊感」を通した具体的な行動の指示であったことを話した。

夢奈菩薩夢奈菩薩

それに対して妙法菩薩がこれからやるべきサポートは、以前天界の菩薩管轄でサポートしたような、体内からのひもでサポートするものであり、サポート元を知覚させない、人間本来の成長に基づいたものであると天性菩薩は話した。

天性菩薩天性菩薩

救出とはそういったことを意味するのだ。ゆえにその個人サポートを理由に天界の公務を断ることはできないぞ。

妙法菩薩妙法菩薩

忙しさに負けないようにいたします。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩はよしひろのそばに近づいた。

富美菩薩富美菩薩

前回よしひろの周囲を取り囲んでいた無数の存在は既にいなかった。

天性菩薩天性菩薩

わかってるな、ひもの取り出し方は。

妙法菩薩妙法菩薩

真言ですね。覚えています。

天性菩薩天性菩薩

それなら大丈夫だな。

妙法菩薩妙法菩薩

よしひろのサポート中にみさとのサポートはどうするのですか?

天性菩薩天性菩薩

お前は2人同時サポートは初めてであったか?

妙法菩薩妙法菩薩

はい、初めてです。

天性菩薩天性菩薩

2人同時サポート時には1人についている場合、そばにもう1人のための亜空間が出現するのだ。

天性菩薩天性菩薩

その亜空間を通じて、もう1人のひもをコントロールするのだ。

美誉菩薩美誉菩薩

天性菩薩は亜空間出現のための真言や、2人目のひもをつかむための真言を妙法菩薩に伝授した。

誉惟菩薩誉惟菩薩

妙法菩薩はよしひろのひもを掴んだ後、亜空間を出現させて、その中のみさとのひもを掴んだ。

惟夢菩薩惟夢菩薩

妙法菩薩はその状態でみさとのそばに近づいた。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩がよしひろのそばを離れると、今度はみさとの亜空間が離れるに連れて薄くなり、みさとのそばに近づくに連れて、今度はよしひろの亜空間が出現した。

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩がみさとのそばにいるときには、よしひろの亜空間が存在し、その中のよしひろのひもを妙法菩薩が掴んでいる形であった。

天性菩薩天性菩薩

妙法菩薩、天界でのサポート時は必要に応じてそれに対応するひもを私が引き出し、お前に指示していたが、今度はお前自身のサポートとなるのだ。

美誉菩薩美誉菩薩

天性菩薩は妙法菩薩にそれぞれのひもの引き出すための真言を伝授した。

天性菩薩天性菩薩

後は頼んだぞ。今までよく頑張ってくれた!

妙法菩薩妙法菩薩

どういうことですか?天性菩薩様。

天性菩薩天性菩薩

私はもうそろそろ行かねばならない。

天性菩薩天性菩薩

私自身のホーム時空へだ。

天成如来天成如来

よくがんばってくれたな、妙法菩薩。

妙法菩薩妙法菩薩

天成如来様!

天成如来天成如来

これから天性菩薩をホーム時空へ送り届ける。

天成如来天成如来

天性菩薩は妙峰如来殿が全面的にサポートしてそなたの助っ人としてよこしてくれたのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

天性菩薩天性菩薩

大丈夫だ、今のお前ならもう十分に1人で荒波を乗り切ることはできる。

天性菩薩天性菩薩

それに天成如来様とはホーム時空が同じゆえ、いつでも会うことが可能だ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・(涙)

誉惟菩薩誉惟菩薩

天成如来が両手のひらを差し出すと、天性菩薩がその上に昇り立った。

惟夢菩薩惟夢菩薩

そして天成如来は時空のカーテンを閉めるように消え去った。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・(涙)

妙法菩薩妙法菩薩

(よしひろとみさとの救出までには・・・、)(涙)

妙法菩薩妙法菩薩

(ここまでの道のりがあったのか・・・。)(涙)

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

・・・

妙法菩薩妙法菩薩

妙峰如来様!

妙峰如来妙峰如来

よくいろいろなことに耐えたな。

妙法菩薩妙法菩薩

私のやったことは正しかったのでしょうか?

妙峰如来妙峰如来

何を今さらそのようなことを聞くのだ?

妙法菩薩妙法菩薩

私は妙峰如来様の反対を押し切り、よしひろ、みさとの救出を選びました。

妙法菩薩妙法菩薩

でもそれでよろしかったのでしょうか?

妙峰如来妙峰如来

自分の選択したことを実行したことが、それでよかったのかをわしに聞いておるのか?

妙峰如来妙峰如来

そなたはまだ2人を救出すらしておらぬぞ。その状況でそのようなことをわしに聞いておるのか?(笑)

妙法菩薩妙法菩薩

え?

妙峰如来妙峰如来

そなたは2人を救出したいと言った。それならば早く救出すべきなのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

早く2人のひもをしっかりと掴んで、そなたの御用を全うし、早く自立できるよう促してやる、

妙峰如来妙峰如来

それが救出というものだ。

妙法菩薩妙法菩薩

それが救出・・・。

妙峰如来妙峰如来

よいか、そなたは、誰よりもよしひろやみさとのことを思っていた。

妙峰如来妙峰如来

しかし如来が人を思うのは、菩薩の比ではないのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

え・・・?

妙峰如来妙峰如来

人が願うことの強さのその何倍も、いや比較できぬほどの強さで如来は願っておるのだ。

妙峰如来妙峰如来

人が悲しめば、その何倍も何十倍もの悲しさを如来は持ち、

妙峰如来妙峰如来

人が悲しみから解放され、喜びに満たされれば、その何倍も何十倍もの喜びを如来は持つのだ。

妙峰如来妙峰如来

実はそなたに打ち明けたかったことがあるのだ。

妙法菩薩妙法菩薩

・・・

妙峰如来妙峰如来

そなたがよしひろやみさとを救いたいその何倍も何十倍もの強さで、わしも救いたかったのだ!

妙峰如来妙峰如来

例え手段を選ばずとも、2人の救出を最優先にしたかったのだ!

菩薩物語2終わり