尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語の第3回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

秘富菩薩秘富菩薩

挨拶処理が完了するといよいよサポート先の人間のそばに赴くことになる。相手は人間名では「よしひろ」と呼ばれている。

富美菩薩富美菩薩

よしひろのそばへ行こうとしたが、既に大勢の霊がよしひろの周りにたかっていた。その数およそ30人ほどである。よしひろのそばには守護の霊が数人いる。

美誉菩薩美誉菩薩

何やらよしひろの守護の霊が書類を他の守護以外の20数人の霊と取り交わしているようだった。守護の霊たちはかなり深刻な表情だった。

夢奈菩薩夢奈菩薩

ほとんどの人間には複数の守護の霊がつく。またその人間が別に信仰するものがあれば信仰先の霊的組織の人員がさらに人間に配置される。

誉惟菩薩誉惟菩薩

そのうち守護の霊1人がその場から抜けていった。さらにもう1人が抜けようとしていた。何となく何故自分が呼ばれたのかを妙法菩薩は悟った。

惟夢菩薩惟夢菩薩

とにかくよしひろのそばへ向かったそのとたん、すぐに数人の守護以外の霊が妙法菩薩を取り囲んだ。

存在A

何しに来たのだ!

妙法菩薩妙法菩薩

依頼されて来ました。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩は今までの経験上このような状況が何であるかおおよそ推測できていた。このような場合の決まり文句だ。

富美菩薩富美菩薩

もしここで素直に「天界からの指示でこちらへサポートに来ました。」などと言おうものなら悲惨な結果を招いてしまう。

美誉菩薩美誉菩薩

それはあたかも地球上の江戸時代における、幕府から疑いをかけられている藩での関所にて「私は江戸幕府より内々に遣わされてきた者です。」と言うようなものだ。

誉惟菩薩誉惟菩薩

すぐに隠密として始末されてしまうのがオチである。

惟夢菩薩惟夢菩薩

だがこの決まり文句で返したとしても、相手はそれで『いつもの決まり文句だな!天界から遣わされた何らかの菩薩だな』とすぐにわかるものである。

秘富菩薩秘富菩薩

しかし天界からの菩薩と名乗っていない以上、すぐに始末するわけにもいかない。場合によっては本当に天界以外の特別なところから依頼されたかもしれないからである。

富美菩薩富美菩薩

そのようなケースは滅多にないが、極まれにある。もし依頼元が、自分自身の所属している組織よりも上位にあった場合がそれである。

美誉菩薩美誉菩薩

天界以外の特別な組織から使わされていて、それに対して下手に手出しをしたらやっかいなことになりかねない。

誉惟菩薩誉惟菩薩

以前、天界以外の特殊な世界から遣わされた使者を天界からの回し者と思い、すぐさま始末したことがあった。

惟夢菩薩惟夢菩薩

結果、手を下した霊のみならずその霊が属している組織全体が消滅させられた例があった。よって相手は相手で「心得た。」と答えるしかないのである。

次回へ続く