尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語の第5回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

秘富菩薩秘富菩薩

よしひろの仕事のパフォーマンスは徐々に落ちていった。とりわけ記憶力にその影響が出始めた。短期的な記憶ができなくなったのだ。

富美菩薩富美菩薩

しかもプロジェクト自体は順調ゆえ、誰の目にもよしひろ個人の能力の低下として映った。この状況に一番あわてていたのはよしひろを守護している数名の霊であった。

美誉菩薩美誉菩薩

早速よしひろのメンタルパワーの借り上げをおこなった。そのまま放置していてはよしひろの出社パワーに影響が出てくるからである。

夢奈菩薩夢奈菩薩

人間のメンタルパワー、すなわち気力は通常は守護霊たちにより供給されている。

奈秘菩薩奈秘菩薩

しかし人間のメンタルパワーが何かの存在により吸われてしまったり、或いは何らかのために使い切ってしまった場合がある。

夢奈菩薩夢奈菩薩

そんな場合には、守護霊たちからの供給ではすぐには間に合わないことがある。

奈秘菩薩奈秘菩薩

そこで天界からメンタルパワーの借り上げを行うのである。但しそれなりの手続きが必要である。

誉惟菩薩誉惟菩薩

しかしメンタルパワーの借り上げは一時的なものでしかない。

惟夢菩薩惟夢菩薩

しばらくは出社できるように勇気が湧いてくるがそれでも次第に不安が増大して、次の借り上げを行わない限り、ふとんから出られなくなってしまう。

秘富菩薩秘富菩薩

もはや何か手を打たないことにはよしひろの寝たきりの状態になってしまうのは、時間の問題となってきた。守護の霊にとってはいよいよ正念場だ。

富美菩薩富美菩薩

天界へ救助の申請を出そうにも、その受理には人間時間で最短でも数ヶ月はかかるという。天界への申請は無償ではない。必ず代償がつきものである。

美誉菩薩美誉菩薩

代償とはよしひろが属している家系に蓄積されている様々な徳積みからの支払いである。最短のコースで申請した場合、よしひろの家系にある徳全てを支払いに充てねばならない。

誉惟菩薩誉惟菩薩

しかし最短とはいえ、数ヶ月かかるためそれを待つまでの猶予はもう残っていなかった。メンタルパワーの追加の借り上げでもそこまで持ちこたえることはできない。

惟夢菩薩惟夢菩薩

1回のメンタルパワーで持ちこたえられるのは最長でも人間時間にして1ヶ月である。

秘富菩薩秘富菩薩

しかも最長の設定で借り上げを行った場合の代償はとても大きく、よしひろの守護の霊たちだけで払いきれるものではない。

富美菩薩富美菩薩

ちなみに今借り上げているメンタルパワーで持ちこたえられる期間は1週間分しかなかった。

次回へ続く