尾張名古屋の永遠の23才です。
今回は菩薩物語の第9回をお送りします。

菩薩物語とはこの世の人間に対して、天界にいる菩薩が人間をサポートするという設定で、妙法菩薩という架空の存在が主人公です。

傍理菩薩の空想の中で展開します。

菩薩物語の進行、解説役は語り七菩薩(かたりななぼさつ)によって行います。
語り七菩薩の自己紹介はこちら
菩薩物語 第1回

夢奈菩薩夢奈菩薩

前回では、妙法菩薩がサポートのひもをつかむことで、退職にまで思い詰めてしまったよしひろを何とか思いとどまらせた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

現状の打開策として、自分のチームメンバーを会議室に集めて自分が受けているハラスメントを打ち明けるように妙法菩薩がよしひろを導いた。

夢奈菩薩夢奈菩薩

妙法菩薩がよしひろより先に会議室の中を確認しようと入ったとたん、そこには目を疑うような光景が待っていた。

奈秘菩薩奈秘菩薩

その「目を疑うような光景」とは。

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩が会議室の中を確認しようと会議室に入ったとたん、数えきれないほどの赤いたすきが所狭しと、よしひろにかけられるのを待ちかまえていたのであった。

妙法菩薩妙法菩薩

(これはまずい!)

富美菩薩富美菩薩

妙法菩薩は壁を素通りして会議室に入ったのであるがよしひろ自身はまだ会議室に向かっている途中である。

美誉菩薩美誉菩薩

妙法菩薩はよしひろに至急会議を辞めさせるために、会議中止の理由とそれをよしひろに伝える方法がないかを考えた…。がしかし、もう間に合いそうもなかった。

妙法菩薩妙法菩薩

(このままでは赤いたすきが掛けられ、確実にサポートが切られる!もはやここまでか…。)

誉惟菩薩誉惟菩薩

と思いきや、またもや妙法菩薩のうかがい知れぬところで、助けが入ったようだ。よしひろが会議室の前で立ち止まった。

妙法菩薩妙法菩薩

(誰がよしひろを止めたのか…。)

惟夢菩薩惟夢菩薩

そう思いながらよしひろをみると、彼の脳内に怒りがこみ上げているのがみえた。よくみると会議室にがかけられていた。

秘富菩薩秘富菩薩

普段は会議室が空きである場合でも鍵が掛けられることは絶対にない。ましてや予約を入れた場合にはなおさらである。

富美菩薩富美菩薩

鍵が掛けられていることをよしひろが総務課にいいにいったところ、総務課では鍵をかけた覚えはないという。そして鍵の保管位置にもその鍵はなかった。

美誉菩薩美誉菩薩

よしひろはすかさず自分に嫌がらせをしている女性を見ようと辺りを見渡したがそのときにはその女性の姿はなかった。

誉惟菩薩誉惟菩薩

緊急会議のために召集したメンバも一刻を争う仕事を抱えているので、そのまま待たせるわけにはいかない。

惟夢菩薩惟夢菩薩

よしひろは仕方なくその会議を中止にしてメンバーには元の持ち場に戻ってもらった。

妙法菩薩妙法菩薩

(助かった!)

秘富菩薩秘富菩薩

妙法菩薩からみれば会議室の鍵がかけられていたことが、よしひろに赤いたすきがかけられるのを未然に防いだ結果となったので、ひとまず安心できたわけである。

富美菩薩富美菩薩

だが当のよしひろの感情が収まらないのは火を見るより明らかであった。

妙法菩薩妙法菩薩

(さて、どうやってよしひろの気持を切り替えさせるかだなあ。)

美誉菩薩美誉菩薩

しかしその安心も束の間となり、今度はサポートの方法を練るのができないくらい、事の流れは次の事件に進展していた。

次回へ続く